2014東京インターナショナルオーディオショウ


始めに言っておきますが,今回は少し辛口の内容になるかもしれません。

9/23(火・祝)~9/25(木)開催の2014東京インターナショナルオーディオショウ。例年11月の開催でしたが,今年はなぜか早まり,しかも休日開催は初日だけ…なんだかなぁと思いつつ,東京国際フォーラムまで足を運びました。
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そこそこの人出で賑わっていたのではないでしょうか。満員でいくつかのブースには入ることができませんでした。しかし,相変わらず入場者の平均年齢は高いですね。家族連れやご夫婦も散見されましたが,少ないです。会場では色々なやり取りが聞こえてきて興味深かったです。

ある奥さんは「もう限界だから,あっちで待ってるね」と言ってすたすたとブースの外へ…まぁ理解できます。評論家の講演が長い上につまらないと,興味がない人はそーなりますよ。話は最小限にして,やっぱり音を聴かせてほしい。別のご夫婦では,スピーカーが2000万と聴いて茫然としていた奥さん。当然の反応ですね。2000万あったら,マンションの頭金にするわ!さらに別のご夫婦はペア50万円のスピーカーを見ながら,「安いわね」とお二人で真剣に選んでる様子。いや,50万円は安くないと思いますが,でもご夫婦で同じ趣味なのだろうか。このご夫婦は見ていて微笑ましかったです。

さて,肝心のショウの内容です。例年,感動できる音・音楽に2~3ほど出会えていたのですが,今年はイマイチでした。少し疲れていたせいかもしれません。

VIVID AUDIOのGIYA4(ブルー)が展示されていました。
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残念ながら音は聴けなかったです。私は今B&Wの805Dを使っていますが,次もし買い換える場合は候補に入れたいスピーカーです。その頃にはもっと安くて良さげなのが出てくると思いますけど(^^;)

最近発売されたEINSTEINのプリメインアンプTHE TUNEⅡ。
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回路を公開していましたが,やはり音が聴けず…ぐぬぬ…

例年ベストの音を出している(主に部屋のおかげで)AXISSのブースで,WILSON AUDIOのスピーカーを聴きました。
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SASHAとかSOPHIAとか,WILSONにしては小さめのスピーカーは「いつかは…」と憧れますが,やはり高くて手が出ないですね。今回は外側のでっかい白いのが鳴っていました。内側の小さい方を聴きたかったよ。今年は何かイマイチな音で,どうしたんだろうという感じでした。

JEFF ROWLANDの定番プリアンプのcapriⅡと,最近発売されたパワーアンプの125。小型で軽くておしゃれでかわいいです。価格ももっとかわいくなってほしいです。
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MARANTZのブースでは,AUDIOQUESTが無線環境と有線環境での音質の違いと,アナログケーブルでの音質の違いを実演していました。
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終了後,AUDIOQUESTユーザーだと伝えたら喜ばれました。ここのメーカーは結構印象がいいのですが,巷にはニセモノが多く出回っていて,少し気を付けないといけません。

さて,先ほども書いた通り今年はあまり収穫がなかったです。ショウだから高いものを聴きたいという声もあると思いますが,もう少し現実的な商品を聴きたい!と思うのは私だけでしょうか。私は音楽が好きで,楽器も弾いて,その流れでオーディオにも興味を持ち,好きになりました。そんな私でもはっきり言ってオーディオ業界は腐っていると思います。様々な売り文句で法外な値段の機器を売っている。ケーブルに50万とか100万とかどうしろと。もちろん,そーゆー製品も少しはあってもいいと思いますが,そんな値段は珍しくないし,平均価格もおかしい。

他にも,最近見た売り文句で「ハイレゾ対応電源ケーブル」とか,もうアホかと。「オーディオ用」と言葉がつくだけで,値段の桁が1つ2つ変わっていく。そりゃ若い人は手が出ないですよ。定年間近の人達や,ごく一部の金持ちしか相手にしていない。先のご夫婦でのやりとりが実態をあらわしているんです。奥さんの理解が得られるはずがない。興味のない連れを「お,ちょっと良いかも」と思わせるくらいじゃないとダメだと思うんです。

業界側だけでなく,ユーザー側も問題があります。オーディオショウで席に座ってウンチクを垂れ流しあってる方々を見ました。そのウンチクがほとんどが雑誌とか評論家との受け売り。「あなたほんとにちゃんと聴いて判断しているの?」と小一時間問いただしたかったのですが,やめておきました。自分の意見が正しいと思うのも良いですが,もっと柔軟にいきましょうよ。
オーディオショップでも迷惑なんですよね,この手の連中は。自分のウンチクを話したくてしょうがないみたいで,店員を独占されます。買うんじゃないんです,話すだけなんです。おーい,後ろで買いたがってる人が待ってますよ!この手の連中がいるから,「ハイレゾ対応電源ケーブル」のようなふざけた売り文句が蔓延するのではないでしょうか。頭が凝り固まって,自分で判断ができない。ユーザーも賢くならなければ騙され続けるんです。

目先を変えるのではなくて,何か根本的な改革が必要なんじゃないですかね。少なくとも信用と誠実さを業界に求めたいです。
もちろん,誠実に頑張っているメーカーもあると思います!

そうそう,収穫がないと書きましたが,1つだけ。
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松田聖子さんのSACD!会場で先行販売でしたので購入しました。

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