FATAL TRAGEDY / DREAM THEATER ~ TAB付き解説
今回は、DREAM THEATER の名盤「Metropolis Pt. 2 : Scenes From A Memory」(1999年) から、「FATAL TRAGEDY」の演奏をお届けします。
DREAM THEATERについて
DREAM THEATERについては、あんまり解説がいらないような…
FATAL TRAGEDYが収録されている「Metropolis Pt. 2 : Scenes From A Memory」発表当時のメンバーは以下の通りで、このアルバムからDerek Sherinianに代わりJordan Rudessが参加しています。
- James LaBrie – Vo.
- John Petrucci – Gt.
- John Myung – Ba.
- Jordan Rudess – Key.
- Mike Portnoy – Dr.
現在はDrがMike Manginiに交代しています。ドラマーオーディションのYOUTUBE動画は話題になりましたよね。
さて、今やプログレ界の大御所バンドの1つとなったDREAM THEATERですが、皆さんはどのアルバムがお好きでしょうか?「Images & Words」(1992年)あたりは人気高そうですよね。何を隠そう、私は大学生のころに初めて「Images & Words」を聞いたとき、つまらなくて寝てしまったんですよ(笑)今では好きなアルバムですけどね。
「Metropolis Pt. 2 : Scenes From A Memory」も好きなアルバムの1つで、今回演奏したFATAL TRAGEDYはこのアルバムで1~2位を争うくらいお気に入りな曲です。いかにもなホラー感が満載ですが、サビで少し雰囲気が変わり、クラシカルなパートも出てきたりしますね。
FATAL TRAGEDY- Playing analysis and tab
さて、この「FATAL TRAGEDY」ですが、ギター演奏に関してはDREAM THEATERの曲の中では比較的弾きやすい部類に入る気がします(弾きやすいというか、覚えやすい、かな? )。と言っても、自分はDREAM THEATERの曲をあんまり弾いたことないのでアテにならないかもしれませんが。
ということで、いつも通り私なりに解説してみます。
TAB譜1(tuning: Regular)
TAB譜をclick!(TAB譜は100%正確とは限りません)
早速ソロ行きましょー。フィンガリング、ピッキングともにパターン化されており、高速化しやすいフレーズです。フルピッキングにしたらPaul Gilbertっぽくなりそうですが、このフレーズは適宜プリングを入れています。低い弦はダウンで、高い弦はアップで弾き始めるアウトサイドピッキングです。弦飛びの際のノイズと後半の横移動さえ気を付ければOKでしょう。
TAB譜2
ポリリズムを用いたソロアプローチです。TAB譜2の部分は4/4拍子で3小節ありますが、本来の拍子での1拍半を仮の拍子の1拍とみなし、その仮の1拍に4音(あるいは8音)単位のフレーズを叩き込んでいます。TAB譜の上に記載したリズム譜を参考にしてください。フレーズ自体はF#のコードトーンを隣接音で挟み込んでいるだけのシンプルなものではありますが、やや変則的に聞こえるのはこの譜割りのためです。
TAB譜3
Bハーモニックマイナー(コードから考えればF# Hmp5↓が正確なスケール表記ですが、結局は同じ)をもとにした高速オルタネイトからの6弦スウィープフレーズ。正直近道はないので、地道に取り組んでください。
ポイントは2つで、フルピッキングパターンに入る1小節目2拍目の2弦をダウンで弾き始めるかアップで弾き始めるか。その人次第で正解はないですが、どちらが自分に合っているかしっかり検討した方がよいでしょう。ダウンから弾き始めるのが一般的かもしれませんが、スウィープ開始の6弦14fをダウンで始めたかった私は2弦をアップで弾き始めています。もう1つのポイントはまさにここで、オルタネイトからスウィープへの切り替えです。このスピードになると結構難しいです。スムーズに切り替えられるよう意識してみてください。
3小節目はスケールの7音目を省いた音型で、2弦ワンセットをオクターブで移動していくアイディアです。あ、ピンときましたね!ナチュラルマイナースケールを弾くべき所でもハーモニックマイナースケールを弾くべき所でも、このフレーズならばっちり合っちゃいます。
※私の演奏動画では、TAB譜3の1小節目2拍目は音を外しているだけで、TAB譜は間違っていません(笑)
使用機材とサウンドメイク
今回使用したギターは安心と信頼のJackson custom shop SL-1です。
(詳細はこちら→http://musiclife.xxxx.jp/?p=143)
弦はダダリオの0.95~0.44、レギュラーチューニングでセットアップ。
アンプはAtomic AMPLIFIREを使用(詳細はコチラ⇒http://musiclife.xxxx.jp/?p=1257)。
Atomicのアンプタイプですが、今回はFreedman BE、キャビネットはRedwirezのMARSHALL 1960Aを読み込ませています。アンプブロックの前にはCLEAN BOOSTをかましています。あとはGEQで調整。
今回も自分のギターの音量を大きめにしています。最初に「DREAM THEATERの曲の中では比較的弾きやすい部類」なんて書いていましたが、やっぱり通しで弾ききるのは大変でした…2:51~のバッキングパターンでドツボにハマってここで何度弾き間違えたか…リズムがよれたりミスもありますが、いつも通りアテフリなしのPlay Throughなので、ご容赦を。お楽しみいただければ幸いです。
あ、今回からカメラをSONYのα6400、レンズはSEL35F18で撮影しています。いかがでしょうか?
では今回はこの辺で!
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