beyerdynamic / DT1990PRO ~ レビュー
開放型ヘッドホンで愛用してきたaudio-technicaのATH-AD900Xが断線してしまいまして・・・めちゃくちゃ気に入ってたのに・・・
ということで、新たに開放型ヘッドホンを購入することに。とりあえず条件は次の通り。
●音質はバランス重視(高域寄りでも低域寄りでもない)
●装着感がよい
●ケーブルは片出し
●断線しても修理なしで対応できるよう、ケーブル着脱可←今回の最重要項目!
●せっかくだから、audio-technicaのATH-AD900Xよりランクを上げる
ということで購入したのが、beyerdynamicのDT1990PROです。実は、購入してから1年くらい経っている気がしますが(笑)、今更の紹介とレビューです。
beyerdynamic / DT1990PRO スペック
■タイプ:ダイナミック、開放型
■用途:モニター
■ドライバーユニット:45mm(テスラ2.0ドライバー)
■インピーダンス:250Ω
■最大入力:200mW
■再生周波数帯域:5~40,000Hz
■感度:102dB(1mW/500Hz)
■歪み率:0.05%以下(1mW/500Hz)
■プラグ形状:3.5mmステレオミニプラグ(6.3mmステレオ標準プラグアダプター付属)
■付属品:・カールコード(約5m)、ストレートケーブル(約3m)、ベロア製交換イヤーパッド2種類(バランスド[色:ダークグレー]は本体に装着済み)、キャリングケース
■生産国:ドイツ
45mm振動板の新型テスラ2.0ドライバーを搭載していることが特徴です。本家のホームページでは、「AT HOME」ではなく「STUDIO & MONITORING」カテゴリに属している製品です。
beyerdynamic / DT1990PRO レビュー
音質
audio-technicaのATH-AD900Xと入れ替えになっているので、直接の比較はできませんでしたが、音質はDT1990PRO≧ATH-AD900Xという印象です。まぁ当然か。
DT1990PROがどれくらい鳴らしにくいかは、購入前に気になっていた点でした。実際にPCのヘッドホン端子直挿しで試してみると、ATH-AD900Xよりもやや音量が取りにくくなってはいます。とはいえ、十分に実用には耐えられると感じました。
一方、アンプに挿すと当然ながら音量の心配は全くなくなり、解像度が高いながらも自然なサウンドを楽しむことができます。開放型の欠点と言われることの多い低音に関しても個人的に不満はなく、ATH-AD900Xよりも出ている印象です。
もっといいアンプを奢ってやれば更に化けるかもしれませんが、ヘッドホンは気楽に使いたいですし、リスニングで音質を追求するのはスピーカーにしておきたいのです。同じお金をかけるなら、スピーカーよりヘッドホンの方が高解像度で低音を“感じる”サウンドを手に入れやすいようですが、やはり空間で音を出すスピーカーはヘッドホンとは違う世界観がありますので。
装着感
装着感はATH-AD900Xの勝利です。まぁ、ATH-AD900Xは外装がペラいプラスチックで軽かったですからね。ただ、DT1990PROのイヤーパッドの質感はとてもよく(夏はやや蒸れるか)、その重さを考えれば十分に快適な装着感だと思いますが、側圧はややきつめですので、気になる方はいるかもしれません。
BalancedパッドとAnalyticalパッド
DT1990PROにはBalancedパッドとAnalyticalパッド2つのパッドが付属しており、新品デフォルトではBalancedパッドが装着されています。
Balancedパッドの方はAnalyticalパッドよりも低音が強調され、AnalyticalパッドではBalancedパッドより低音量が減るものの、全体的にクリアな印象になる印象です。気軽に音楽を楽しむにはBalancedパッドが好きですかね。Analyticalパッドは耳コピやDTM用途に良さそうです。まぁ、「Analytical」パッドと名称がついているくらいですしね。
総評
店頭で試すこともなく購入したので、やや不安はありましたが、総合的には満足できました(急な出費は痛かったですが)。 断線しても気軽にmini XLR端子のケーブルに交換できるのは、安心感があってよいですね! サードパーティーの高級ケーブルがあったり、本体を改造してバランスケーブルを用いることで更なる高音質化を狙うこともできるようですが、個人的にはそこまで手を出すつもりはありません。
本体がぶっ壊れない限り、リスニング用の開放型ヘッドホンはDT1990PROを使い続けていきます。
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