Marshall JVM-1H ~ レビュー


とても気に入っていたKochのstudiotone head ですが、手放すことにしました。

2018年の夏頃に導入しました。それまでは、Koch studiotone headを自宅練習はもちろん、スタジオやライブでの演奏にも持ち出したり、長いこと使用してきました。

しかし、アンプシミュレーターを導入してからは外に実アンプを持ち出すことはなくなり、すっかり自宅用となっていました。

Koch studiotone headに関しては、幅広いサウンドが出ることから大変満足していたのですが、自宅使用のみでチューブ20Wは少し持て余すといいますか、もう少しボリューム調整しやすければなぁ…という不満はありました。以前のレビューにも記載したとおり、 Low Power モードがあれば…と。

最近は、VOXやORANGE、Mesa/Boogie、Bognerあたりから小型・小出力のアンプヘッドが数多く出されています。実は、アンプを変えようと思っていたときは、Mesa/BoogieのMARK FIVE:25、あるいはBognerのAtmaを検討していました。前者は10Wに、後者は1Wまでに落とせるということで。

そんなときに、たまたま状態の良い中古品のMarshall JVM-1Hを見つけてしまい、飛びついた次第です(笑)

Marshall JVM-1H スペック

Marshall 50周年に合わせて、さまざまな限定モデルの1Wシリーズが発表されました。JTM1、JMP1、JCM1、DSL1、そして私が手に入れたJVM1です。

Pre Amp: 3 × ECC83
Power Amp: 2 × ECC82
Channel: 2 (Clean/OD)
Control: Volume(Clean)、Gain、Volume(OD)、Band EQ、Presence、Resonance SW
FX Loop: ○
Emulated Line Out: ○
Footswitch: ○
Low Power Switch: ○(1W → 0.1W)
Speaker Output: 8 & 16Ω
Dimensions(mm): 290 x 455 x 255
Weight: 6.8kg

リアパネル。放熱のためにバックプレートを外し、使わない端子にはキャップをしています。

ちょっと注意なのは、Speaker Outputです。8 & 16Ωと記載がありますが、1W選択時は16Ω、0.1W選択時は8Ωになってしまいます。今回、キャビネットは入れ替えておらず、8Ω版のCELESTIONのVINTAGE30を使用しているため、1Wでの使用はできずに0.1Wでの使用に限定されました。

これは購入後に気付いたことでしたので、1Wで使う想定をしていたこともあり「やってしまったか・・・」と思いましたが、後述の通り結果オーライでした。

LINE録音に便利なEmulated Line Out も装備していますが、私はその用途ではAtomic AMPLIFIREを使うので・・・でもアンプシミュレーターを持っていない人には便利ですね。ただ、この機種に限らず、チューブアンプについているLine Outはどうしてもペラさが少し残ってしまう印象で、個人的に満足したことはありません。Line録音のクオリティを重視するなら、素直にアンプシミュレーターを使うか、外付けの良いキャビネットシミュレーター等を使用することをおすすめしておきます。

Marshall JVM-1H レビュー

実際使用してみると、私の環境ではがっつり歪ませた場合、0.1Wでもボリューム9~10時までしか上げられませんでした(笑)夜だと8~9時ちょい手前くらい。結果的には0.1Wで十分でしたね。小音量のボリューム調整も随分やりやすくなったので、買い換えの目的も果たせた感じです。

歪みに関しては「Marshallアンプ史上、最もフレキシブルで最も邪悪な歪み」とされるJVMシリーズだけあって、歪みエフェクターの追加は私の用途では必要なし。ただし、歪ませた状態でボリューム9時以上からはハウり出します。あんまり困るほどではありませんが。

RESONANCEスイッチをオンにすると低音が強調され、「これがミニアンプの音か?」と感じるほど強力になります。コンボ版のMarshall JVM-1Cもありますが、スピーカーサイズが8インチで中低音が軽くなりがちなので避けましたが(キャビ持ってるし)、このResonanceスイッチがあればあまり気にしないでいいかもしれませんね。

クリーンはクセもなく、良くも悪くも普通なので使いやすいと思います。正直、クリーンだけ見るとKochの方が良かったですが。

さて、音量をコントロールしやすくしたいという目的も果たせ、ストレスなく自宅でチューブアンプを鳴らせるようになりました。スタジオやライブに持ち出すミニヘッドならば、やはりKOCH studiotoneやMesa/BoogieのMARK FIVE:25、BognerのAtmaやEcstasy 25あたりが必要でしょうが、家での練習にはJVM-1Hで十分満足です。

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