聴き比べ


先日,予約していた松田聖子さんのSACD『Windy Shadow』と『The 9th Wave』が届きました。これで,SACDシリーズ12枚が揃ったことになります。

このご時世に大人気のシリーズで,ほとんどのタイトルが売り切れて,本日の時点では数万円前後で取引されているようです。Amazonで見る限り,一番高いのは『Pineapple』で,新品は49800円,中古は35,800円。これ売れるのかな…もうちょっと生産すればよいのに。転売が横行するのは目に見えていたし…

そういえば,『Tinker Bell』は予約時点で品切れになって,ちょっとした騒ぎになりました。自分も予約開始数日後に予約しようとしたら,「予定枚数に達したので予約不可」みたいな表示だったんですよね…何のための予約だよ!予約すらできないって何だよ!とつっこみましたよ,えぇ。

ところがその後,少し余りが出て,「●月●日●時よりステレオサウンドオンラインショップで少数予約受付開始になる」というメールが届き,当日の定刻ぴったりにサイトへアクセス。みんな同じ事やってサイトがダウンしてました(笑)何度もアクセスして,1時間近く格闘後にサイト復活と同時に予約完了,無事に入手できました。辛い戦いだった…

とにかく,完全に売り方に問題がありましたよね。少なくとも予約は誰でもできるようにして,予約分は生産しないと…以前の東京駅記念スイカの騒動を連想してしまいましたよ。内容も規模も違いますが。とにかく,変にプレミア感を出そうとせずに,ユーザーの事を考えれば回避できたはずなんだけどなぁ。

と,愚痴はここまで。シリーズが揃ったところで,CDでも持っていたタイトルと聞き比べをしてみました。全部聴き比べるのは辛いので,「風立ちぬ」from『風立ちぬ』,「渚のバルコニー」from『Pineapple』の2曲をピックアップ。ちなみにCD盤はどちらも2013年のBlu-spec CD2盤(以下,CD盤)です。こちらもそこそこ評判も良いようで,私も聴き比べる前までは大きな不満もありませんでした。
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聴き比べてみると,SACD盤とCD盤では思ったより違いが大きいです。CD盤は一聴して全体的に音量レベルが高く,松田聖子さんの声も中域がかなり出ています。EQ処理に加えて,リバーブなどもかかっているためSACD盤に比べかなり太い声に聞こえます。現代的といえばそうなのかもしれません。

一方,SACD盤はEQを含めたエフェクト処理を最小限に抑えているとのことで,「太さ」はありませんが「透明感」がでています。ずっと繊細で,高域がより華やかで爽快感があります。そのせいか,CD盤よりも若く,かわいく聴こえますね。

この辺りは好みですし,人によってはCD盤の方が良いというケースもあるでしょう。誤解を恐れずに一言で言うと,「力強さ」のCD盤,「透明感」のSACD盤,という感じかな。

ただ,私は今回の聴き比べでSACD盤の方が完全に好みでしたので,CD盤は手放すことにしました。以前のfOURPLAYレビューでのリマスター前後の聴き比べの時のように誰かに差し上げることも考えたのですが,私のblogを見ている方で松田聖子さんのCDを欲しがる人はあんまりいないだろうなぁ…と思ったので,素直に売ってきました。1枚100~200円くらいかなぁと思ったのですが,何と1枚700円で売れて,合計で1回の飲み代くらいにはなりました。少しびっくり(笑)

最後に発売した2枚のSACD盤(Windy ShadowとThe 9th Wave)だけはまだ少し定価で市場に残っているようですので,気になっている方はお早めに。あと,プレミア価格のついたSACD盤は高価ですが,あの値段を出すならCD盤でも十分だとも感じます(だって,本来の価値は定価の3,780円)。先ほども書いた通り,人によってはCD盤の方が良いと感じるケースはあると思いますし。

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