NOTHING TO SAY / ANGRA ~ TAB付き解説



明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!ということで,久々の演奏動画ですね。
本日はANGRAの「NOTHING TO SAY」from「Holy Land」(1996)の演奏を。

ANGRAと言えば,日本では昨年末に新譜「SECRET GARDEN」を発表しましたね。メインVo.はゲスト参加?のFabio Lione。喉を痛めて脱退した2代目Vo.のEdu Falaschiに代わり,2013年からツアーで参加。その映像を拝見しましたが…まぁANGRAにはあんまり合っていないかなと(^^;)新作ではFabioの声に合う曲作りになっているはずなので,違和感は消えると思いますが,私はこの新作は見送ろうかな。そもそもANGRAを大好きでよく聴いていたのが「REBIRTH」(2001)まで。その後はしばらくHR/HMから離れてしまったんです。「Temple of Shadows」(2004)はやたら評判が良いので2年くらい前に買って聴いたんですが,個人的にそこまでヒットせず,それっきりなんですよね。
ちなみに私が聴いたANGRAアルバムの順位は
Holy Land ≒ REBIRTH > Angels cry ≒ Fireworks > Temple of Shadows
かな。思い出補正がかなりあると思いますが。

で,この曲です。実は高校3年生の時に組んでたバンドで文化祭に向けて練習したことがあるので,すごく懐かしい曲です。
ただ文化祭当日は,本番が押しちゃってこの曲演奏できなかったなぁ…同アルバム収録の「CAROLINA IV」1曲だけ演奏したっけ(遠い目)
実はその時のメンバーと昨年久し振りに演奏する機会があり,その時からこの曲をまた弾いてみようと思っていたのです。
今回アップして,ようやく人前で披露できたわけですね(笑)

昔練習した曲なので音採りは順調でした(まぁ当時は市販のバンドスコア通りに弾こうとしてましたから,色々違っていたと思います)。
で,昨年9~10月ごろに録音しようとしたら汗疱という手の皮膚の病気がひどくなって中断。状態が良くなるまで待って,ようやくアップできました。構想から長かった(笑)

NOTHING TO SAY – Playing analysis and tab

この曲を弾く際のポイントは,何と言ってもギターリフに尽きるでしょう。このスピードで終始正確に弾き続けるのは結構(とても!?)難しいです。ピッキングの練習にはとても良いのではないでしょうか。ソロもタッピングとかで難しいですが,個人的にレガート系は得意なのでバッキングの方が苦労しましたね。とは言え,得意なハズのソロ出だしCmのレガートフレーズでノイズを出してしまった…よく聴くと聴こえますよ(笑)ソロと言えば3:52~のRafael Bittencourtパートの方が意外と(失礼)難しかったりして。

さて,バッキングに話を戻します。
00:36~のメインリフですが,このスピードも相まって安定感を出すのはなかなか難しいです(TAB譜1,TAB譜をclick!)。
TAB譜1
nothing1

ピッキングはオルタネイトで。途中3連が入りますが惑わされないようにしましょう。一応ピッキングの目安を記しておきましたので,ご参考までに。ミュートの掛け具合も良く聴き込んで工夫してみてください。最初から最後までべったりブリッジミュート掛けっぱなしでは,動きは出てきません。

そしてTAB譜1以上に弾きにくいのが2:56~。
TAB譜2
nothing2
ここでは次の3点に注意。
●1小節目3拍目,4弦5Fから6弦3Fへの移動。普通にダウン先行のオルタネイトで弾けば,ダウン⇒アップのインサイドピッキングになるので5弦のミュートを確実に。このスピードだと意外とここの6弦3Fをピッキングできず音が出ていないケースがあります。
●さらに1小節目3拍目最後の4弦3Fから4拍目頭の6弦3F。こちらは先ほどと同様にピッキングするとアップ⇒ダウンのアウトサイドになるので,5弦にはそれほど神経質にならなくてよいです。ただし,3Fを人差し指バレーで押さえる場合,4弦3Fを弾いた後に指を浮かせるとノイズが出やすいです。そのため4弦3Fはバレーにせず,中指で押さえています。これにより左手人差し指のミュートが可能になり,ノイズが出にくくなりました。
●3~4小節目,6弦4Fを人差し指で押さえがちですが,ここは中指で押さえています(人差し指は全弦ミュート)。少しフィンガリングはしにくいですが…まぁ右手で思いっきりブリッジミュートかければいいんでしょうが,原曲では5弦と4弦にはあまりミュートはかかっていないように聴こえたので,このように処理しました。

うわ~,文字にするとめんどくさいですね(まぁぶっちゃけ,弾ければどんな弾き方でも問題ないと思います)。
TAB譜1とTAB譜2はピッキングのエクササイズには良いと思い取り上げてみました。

最後に,レガート練習に最適なのでソロの出だしに挑戦してみましょう。
TAB譜3
nothing3
スライドでのポジション移動が多いですが,Cmスケールをなぞっているだけだということに気付くことが最初の一歩。TAB譜にも記していますが,最初の2弦15f(人差し指)をピッキングするのみで,あとはピッキングなしです。弦移動時もTapで音を出します。難しそうに見えるかもしれませんが,ノンピッキングで低い弦に移っていくのは実はかなりやりやすいです。逆に高音弦に移動するのは難しいですけどね。原曲スピードで弾くのは最初のうちは少し大変かもしれませんが,フレーズ自体は比較的弾きやすいパターンですので,慣れるまで根気よく取り組んでみてください。

ちなみにこの曲の一部をKiko本人がスローで弾いた映像がYOUTUBEにありますが,所々CD音源とは異なっているようです。まぁKikoはカッチリ決めて弾くタイプではないですからね。

にしてもこの曲,ヴォーカルは大変そうだなぁ(ANGRA曲は基本大変そうですが)。普通の男ではムリですよね,歌うの。最後にはKeyがEmからGmへ短3度上がるんですが,そこではもうヴォーカルいじめの気がします(笑)そりゃEduも喉ダメにするわ。

使用機材とサウンドメイク

今回使用したギターは信頼のJackson custom shop SL-1。季節関係なくいつ弾いてもネックの状態がよく,チューニングやセッティングが狂わない。弾きやすいし,音も良い。素晴らしいギターです。(詳細はこちら→http://musiclife.xxxx.jp/?p=143

アンプはFRACTAL AUDIO Axe-Fx ULTRAで,アンプタイプはいつものPlexi 1,キャビはRedwirezのMarshall 1960A。実は以前UPした「Mr.Crowley」や「Fire in the Sky」と同じパッチですが,少しトレブリーにしてリアのハムバッカーで通して弾きました。原曲を聴くとわかると思うんですが,バッキングはあんまり歪んでないんですよね。結構軽い音です。良い音かどうかは別にして(笑),芯はしっかり残っているので,そのあたりはコピーの際に参考にしてみましょう。

毎度のことながらいくつか細かいミスがあり,どーするか悩んだんですが,この年末年始にはアップする!と自分の中でタイムリミットを作っていたので,そのまま上げました。
リズムが少し怪しかったり,ノイズが鳴ってしまった箇所があります。右手がいつもより固めなのは,ピッキング方法について試行錯誤中だったからです(笑)
でも,懐かしさを感じながら楽しく弾けたので良しとしましょう!

(追記)
今聴いたら,バッキングの単なるパワーコード弾く所のリズムが微妙だな(笑)難しいリフに気を取られ過ぎたか!?次から簡単な所も気を抜かず頑張ります。あと左手が影で暗くなるのもできるだけ改善するようにします。

“NOTHING TO SAY / ANGRA ~ TAB付き解説” への2件の返信

  1. 動画拝見させていただきました‼︎
    私も弾きたく、耳コピなどはできませんのでTABが非常に助かりましす。
    ソロも全部を通して完璧すぎです。

    参考にさせてもらいます。
    ありがとうございました‼︎

    次はcarry onを希望しちゃいますw

    1. Shinichi Kosuge さん

      こんな再生数の少ない「ど」が付くようなマイナー動画を見てくださりありがとうございます!
      しかもブログにコメントまで…感謝です。
      これからもがんばりますので,動画up&ブログupは比較的ゆっくりですが是非またのぞきに来てください。
      carry onですか!あまり期待せず待っていてくださいw

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