LOVE BITES / DEF LEPPARD ~ TAB付き解説


https://youtu.be/MIu6-cO6JJo

今回はDEF LEPPARDの「LOVE BITES」from「HYSTERIA」(1987年)の演奏動画です。

どちらかというと,ややマイナーな曲を使うことの多いこのコーナー。そんな中で今回は最もメジャーな曲でしょうか。なんせアルバム「HYSTERIA」はアメリカだけで2008年時点で1000万枚以上の売り上げを記録。全世界の現在までの通算売り上げを考えるとどうなるんですかね…
全12曲中7曲がシングルカットされ,「LOVE BITES」も当然シングルになって全米チャート1位になっています。

DEF LEPPARDについて

DEF REPPARDの当時のメンバーは次の通り。

・Joe Elliott(Vo.)
・Rick Savage(Ba.)
・Rick Allen(Dr.)
・Steve Clark(Gt.)
・Phil Collen(Gt.)

「HYSTERIA」のレコーディング中にドラムのRick Allenが交通事故により片腕を失ってしまいます。しかし,シモンズ社の特性ドラムキットを使ってツアーには参加するという超人ぶり。凄い努力したんだろうな…う~ん,頭が下がります。そんなこんなのアクシデントもあり,詳しくは割愛しますが他にもいろいろなアクシデントが起こり,このアルバムのレコーディングに要した期間は約3年,200万枚売ってもまだ赤字というほどの巨額の製作費がかかってしまったそうです。

その後,ギターのSteve Clarkは1991年に亡くなっており,DIOにも参加していたVivian Campbellがその後加入しています。

DEF LEPPARDは現在も現役のバンドで,今年の11月には武道館をはじめとする日本ツアーも予定されています。しかしそんな中,Vivian Campbellは悪性リンパ腫再発のため,今回の日本ツアーは参加しないとのこと。そりゃそうか…早くよくなって,またあのカッコいい姿を見せてほしいものです。
追記:なんと来日して演奏したそうです。

LOVE BITES – Playing analysis and tab

まず断っておきたいのは,この曲は2人のギターが微妙に異なるプレイをしており,私のプレイは双方の良いトコ取り?をしているということです。「Steve Clarkパートの完コピ」「Phil Collenパートの完コピ」ではない点に注意してください。

さて,冒頭からのアルペジオです(TAB譜1,TAB譜をclick!)。
TAB譜1
lovebites1

次はTAB譜1のバリエーション(TAB譜2)。
TAB譜2
lovebites2
フレーズの変化の付け方の勉強になりますね。

さて,ここからはワンステップ上のお話。

TAB譜にも曲に出てきたDm7ですが,次の2つのDm7を見てみましょう。

Dm
これら2つは全く同じVoicingになっています。どちらのコードもよく使う形なので皆さんご存知だと思いますが,どちらも全く同じものであること,気付いていましたか?(余力のある方はコレと同じVoicingを6~3弦でも考えてみましょう。)
ですのでTAB譜1の1小節目では,このどちらを使ってもOKです。

このように,同じVoicingのコードを把握しておくことは重要です。1~4弦を使ったコードを同じVoicingで2~5弦でも弾けるようにしておけば,きっといつか役に立ちますよ。

おまけとして例を1つだけ挙げておきますね(Ex.1,Ex.2)。
ブルースで便利なF7に13のテンションをくっつけたコードです。私自身,どちらにもしょっちゅうお世話になっています。

Ex.1
F7_1
1fを人差し指セーハのことも,4弦から人,薬,小,中と押さえることもあります。図では便宜上1弦1fをRootにしていますが,私はどちらかというと6弦1fをRootとして捉えています。

Ex.2
F7_2
図中では便宜上2弦6fをRootと表記していますが,私はどちらかというと5弦8fをRootとして捉えています。

どちらも全く同じVoicingになっていますね。勿論,他にもいろんなコードでもこのようなケースが考えられます。あとは自分で研究してみましょう!

また,前回に引き続き,ソロは是非自分で耳コピしてみましょう。何だかんだで自分でやってみるというのが一番大事です。

最後に!
この曲のポイントは3つだけです。

①リズムに気を付ける
②いい音を作っておく
③音色の切り替えのタイミングに気を付ける

これだけ!逆にこの3つができればその時点でもう80点はクリアです。技術的に「スゲー困る!」という部分はあんまり無いと思いますので,比較的初心者の方でも挑戦できるかと思います(Gm9のストレッチだけ初心者にはきついかな)。
③の音色の切り替えは実はかなり難しいです。速すぎず遅すぎず,前のフレーズが終わって音を切ったときに次の音が始まる前に切り替える。特にロック系ではあえて先走って荒々しさや勢いを出すこともあるかと思いますが,今回のような曲調では完全NGでしょう。今回の動画でも音色チェンジのタイミングをミスって何回録り直したか…とりあえずupしたものでもギリギリ及第点かな。少しミスっていますが(^^ゞ
ちなみに私がアマチュアのライブを見ている限り,③ができている人はほとんどいません。もちろん私も!でもプロはばっちりなんですよねー。やっぱ私たちとは気を遣う部分が違うんですよねー。一部プロはライブ中の音色切り替えをギターテックに任せるケースもあるくらいです。とにかく,曲をぶち壊さないように!私も精進します。

使用機材とサウンドメイク

今回使用したギターはSuhr STANDARD Space Aceです(詳細はコチラ⇒http://musiclife.xxxx.jp/?p=430)。アンプはいつものAxe-Fx ULTRA。クリーンはDELUXE REVERBを基にして80年代風にトレブリーできらびやかな感じに,歪みサウンドはいつものPlexiを基にしたサウンドです。サウンドはRJMのMasterMindで切り替えています。

Phil CollenがJacksonユーザーとして有名ですので,白いJacksonを使おうかとも思いましたが,音のイメージはSuhrの方が近い感じがしましたし,そこはあえて外しました(^^ゞ

「オメーの演奏はいらねーから原曲聴かせろ!」という方のために,公式のMVを載せておきます。この時代は無意味?に女性が出てくるMVが多い印象ですが,この曲も例に漏れず。
でもシンプルで良い仕上げだと思います。今は亡きSteve Clarkの姿がグッときます…

注:MVを見ると,クリーントーンの所もアームビブラートかけている部分がありましたが,音源上では音程はほとんど揺れていないと判断し,演奏動画ではアームはディスト―ション時のみ使っています。

次回は来月に動画upする予定です。少しピロピロしようかと思います(笑)

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