Fire In The Sky / Yngwie Malmsteen ~ TAB付き解説


本日はYngwie Malmsteenの「Fire In The Sky」from「MAGNUM OPUS」(1995)の演奏を。

私はRandy RhoadsとYngwie Malmsteenは中学生~高校生の頃に大好きで良く聞いて,コピーに励んでいました。ですので,私のスタイルはこの二人からの影響が最も強いと思います。ただ,ここ数年はコピーでもない限りこんな感じに弾くことはないですけど…

Yngwie Malmsteenについて

Yngwie Malmsteenは1983年のデビュー時から,そのスタイルやテクニックは完成されていました。クラシックから影響を受けたラインを,当時としては考えられないスピードで弾きこなし,多くのギタリストに衝撃を与えました。フォロワーも激増し「ネオクラシカル」という一つの音楽ジャンルも作り出したという点で,その功績はロック史に残るものだと思います。

まぁ,その性格や発言で各方面から叩かれていますが(笑),増えすぎたYngwieフォロワーの多くがしょうもない早弾きを垂れ流し,リスナーに「Yngwieタイプのギタリストはテクニックばかりでフィーリングがない」という悪い印象を与えてしまいました。肝心のYngwie本人はしっかりとフィーリング溢れるプレイをしていると思うんですがね…

個人的に、1984年に発表されたソロ第一作「Rising Force」収録の「Icarus’ Dream Suite Op.4」なんて,抒情性溢れる曲・プレイで彼の最高傑作だと思っているんですが…20歳そこそこでこんな曲を作曲できるなんて信じられないです。1998年の「新世紀」でもこの曲のテーマがオープニングを飾っていますし,本人もお気に入りなのでは。まぁ正直,最近の彼の作品にはついていけませんが…

さて,話を戻します。

実は私が初めて聴いたYngwie作品がこの「MAGNUM OPUS」で,「Vengeance」「The Only One」「Amberdawn」あたりが好きでしたね。(追記:「The Only One」弾きました。動画とTAB,解説はコチラ⇒http://musiclife.xxxx.jp/?p=853

ただこのアルバム,Yngwie作品中であんま人気ないみたいですけど。そんななかでも今回取り上げた「Fire In The Sky」は結構な人気曲のようです。曲としては結構単調な気がするんですけどね。ヴォーカルメロディーも同じ音価(長さ)ばかりですし,展開もあんまりない。けどカッコいいんですよねー!不思議です…

Fire In The Sky – Playing analysis and tab

ギターソロは少し手癖が多い印象ですが、逆に言えば彼のスタイルを勉強するには良いのかもしれません。まずはソロ導入部(TAB譜1)。インタビューではYngwie本人が「難しい」と言っていましたが,道筋は整理されているし,パターン化されていますのでマスターしやすいのではないでしょうか。TAB譜をclick!
注)TAB譜は100%正確とは限りません。

TAB譜1(Regular tuning)
fire1
ただ1点だけ,1小節目~2小節目へ移る際の4弦から1弦へのピッキングだけは気を遣いましょう。

3~4小節目はディミニッシュのアルペジオで,同じ形を3fずつ上昇するありがちすぎるフレーズ。指使いはご自由に。私は小⇒人⇒薬⇒小⇒薬⇒人でワンセット。他には小⇒人⇒中⇒薬⇒中⇒人(確かこれはYngwieの指使い)とか,薬⇒人⇒中⇒薬⇒中⇒人とか。

あと比較的弾きやすいのはソロ中盤かな(TAB譜2)。この曲のソロでは難易度が低めの部分な上,応用が利くのでおススメ。
TAB譜2(Regular tuning)
fire2

ポイントは1小節目と3小節目,5弦16fルートのマイナースケールで,m7(3弦16f)に加えて経過音であるM7(2弦13f)を弾くことで4弦~2弦を13,14,16fで統一させてスピードアップを容易にしています。1弦は12,14,16fですが似たようなフィンガリングなので,5弦から1弦まで一気に弾くイメージで。ここのポジショニングは市販の譜面およびネット上の譜面では驚くほど採れていないので気を付けましょう。他の人には秘密ですよ(笑)と言っても,Yngwieとか弾きなれている人にとっては常識かもしれませんが(^^;)

このアプローチは以前に解説した「Mr.crowley」でもあった!と気づいた人はこのブログをよく読んでくれている人ですね(笑)あのフレーズはスピードアップのためではありませんでしたし,使いこなすには勇気のいるトニックマイナーに♭9でしたが,どちらにしろスケールではなくフィンガリング重視でフレーズを組み立てるアプローチは色々応用が利くので覚えておくとよいと思います。

ピッキングはいわゆるエコノミーですが,弾ければオルタネイトでもなんでも良いかと(ニュアンスは変わっちゃいますが)。Yngwieご本人はもちろんエコノミー。まぁこの上昇フレーズはいかにもエコノミーで弾いてください!ってフレーズなので,個人的にもエコノミー推奨かな。

今回使用したギターはJackson custom shop SL-1で,後日また紹介します!

アンプはFRACTAL AUDIO Axe-Fx ULTRAで,アンプタイプはPlexi,キャビはRedwirezのMarshall 1960A。実は以前UPしたMr.Crowleyと同じパッチです。ただ今回はシングルコイルで演奏してるので,サウンドの印象は変わっていますね。バッキングはリアハムをタップしたシングルサウンド,ソロやイントロのメロディーはフロントで弾いています。そのためバッキングはかなりトレブリーですが,最近はこのような音も好きです。

1時間ほどぶっ通しで何回も挑戦したのですが,必ずどこかでしくじる始末…UPしたものも数か所ちょっとしたミスがあるんですが,そのまま上げてしまいました。リズムが走ってしまった部分があります。探してみて下さい(笑)

でも,懐かしさを感じながら楽しく弾けたので良しとしましょう!

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください