Aoi Teshima 「The Rose~I Love Cinemas~」
あっという間に5月も終わろうとしていますね。早すぎてびっくり。最近、少し仕事も忙しく、更新が滞っていてすみません…
さて、本日は久々のCDレビューです。Aoi Teshima(CD表記に倣っています)の「The Rose~I Love Cinemas~」。タイトル通り、映画の主題歌を集めたアルバムになっています。そういえば、彼女のデビュー曲は映画「ゲド戦記」のテーマ曲でしたね。このアルバムでは、全編シンプルな演奏をバックに、英歌詞で歌いきっています。
1.「The Rose」(from『ローズ』)は、アルバムタイトルになっているだけあって、素晴らしい出来。声と曲の相性がとても良いと思います。
2.「Moon River」(from『ティファニーで朝食を』)は、本アルバム中の個人的お気に入りNo.1。アコギ1本をバックに歌うのは、映画へのオマージュ?弾き語りだったら最高でしたが(笑)
3.「Calling You」(from『バグダッド・カフェ』)は、モノクロっぽいイメージを感じるのは私だけでしょうか。曲の単調さが、不穏?というか不思議な感じをより強調して、良い雰囲気を醸し出しています。
4.「Raindrops Keeps Fallin’ On My Head」(from『明日に向かって撃て!』)は前曲から一転、明るくて聞いているとウキウキして楽しい!
5.「Over The Rainbow」(from『オズの魔法使い』)は、有名曲が揃っている本アルバムの中でも、最も有名な曲の1つでしょうし、数多くの方がカヴァーしている中、もう少し冒険しても良かったかも。ちょっと正攻法すぎる気が。いや、十分素晴らしいんですけどね。
6.「Beauty And The Beast」(from『美女と野獣』)は、これまた素晴らしいです…欠点は、原曲が素晴らしすぎて比較されてしまうことかな(←他の曲でもそうなんですけどね)
7.「What is A Youth?」(from『ロミオとジュリエット』)は、次々に場面転換していく様が印象的。
8.「Alfie」(from『アルフィー』)は、本アルバム中、個人的お気に入りNo.2かな。一言、「ステキ」だ。
9.「The Rose(extra ver.)」は、1曲目がピアノ伴奏だったのに対して、アコギによる伴奏になっている。ぶっちゃけ、いらなかっ(自主規制)
うーん、有名曲ばかりで、曲調も似通っているから、レビューしにくいことこの上ない(笑)
一言で説明するなら、良い曲を、シンプルな歌唱とシンプルな演奏で、しっとり聴かせる、そんなアルバム。でもこのシンプルさでしっかり成り立つというのは、相当な高難易度。すごいですな…
英語の発音に関しては、Amazonのレビューを見る限り賛否両論のようですが、個人的には気になりません。というか、うまいと思うのですが…
あえて欠点を言うと、曲調や歌い方が似通っているということかな。でも、収録時間は35分にも満たないので、大丈夫かも。
さて、これでは終わりません。
今回もやりますよ、恒例(?)のリマスター音質チェック。もともと、とても音が良いとされているこのアルバム。続編の「La Vie En Rose~I Love Cinemas~」の内容も合わせて1枚のCDに収め、リマスターを施した「I Love Cinemas-Premium Edition-」が2015年12月に発売されています。もちろん購入しているので、聴き比べてみました。
比較は1曲目の「The Rose」で行いました。
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うーん、ぶっちゃけ、音量以外の違いがようわからんぞ(苦笑)
リマスター後の方が、音量が少ーし上がり、音像が近くなってはっきりしましたが、違いは小さいかな。リマスター前もいい音だからなぁ。私は未聴だったのですが、続編の「La Vie En Rose~I Love Cinemas~」は、リマスター前の音質は少し硬いとされていて、今回のリマスターの恩恵は受けている…らしいです。少なくとも、「The Rose~I Love Cinemas~」収録分についてはリマスター前後どちらでも不満はなし!ま、これから購入を考えている方は、2枚まとめて収録されたPremium Editionで間違いないでしょう。
ただ、2枚分の長さ(収録時間78分)になると、先ほど述べた単調さは大きな欠点になるかも。78分連続して聴くのは個人的に辛いかな。BGMとして、あるいは寝ながら聴くのはいいかもしれませんが、ちゃんと聴くときは1枚目だけ、あるいは2枚目だけに該当する部分のどちらかだけにしています。
とりあえず、リマスター前の方ですが、知り合いのヴォーカルさんに譲ることにします。
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