Motherless Child / Yngwie Malmsteen ~ TAB付き解説


なんとびっくり、早くも今年が半分を過ぎようとしています…
そんな中、本日はYngwie Malmsteenの「Motherless Child」from「Eclipse」(1990)の演奏をお届けします。

アルバム「Eclipse」について

いやー、好きなんですよ、このアルバム!多分Yngwieのアルバム中、1~2位を争うくらい好きで聴き込んだなぁ。初めて聴いたのは高校生のころ。当時、既に何枚かYngwieのアルバムを聴いていて彼の大ファンだったのですが、このアルバムは少し違う色を感じました。

何かキラキラしてるんですよね、サウンドが。北欧的な臭いがするんです。それもそのはず、前作で Joe Lynn Turnerと決別し、本作ではメンバー総入れ替えを決行。全員比較的無名(?)のスウェーデン人で固めたのです。メンバーは以下の通り。

Yngwie Malmsteen – guitar,etc
Göran Edman – lead vocals
Mats Olausson – keyboard, background vocals
Michael Von Knorring – drums
Svante Henryson – bass, background vocals

本作のキラキラ感に特に貢献していると個人的に思うのは、キーボードのMats Olausson。いやー、マジでいい仕事してます。その後もかなり長くYngwieと仕事をしますが(かなり忍耐強かったのでしょう)、残念なことに2015年2月に亡くなってしまいました…合掌。

ベースのSvante Henrysonはクラシック出身のチェリスト。現在はJAZZの世界でも活躍中。Michael Von Knorringもかっこいいドラムを聞かせてくれます。で、ヴォーカルのGöran Edmanがまたいい!歌唱力はYngwie歴代のヴォーカリストよりもやや劣る感は否めないんですが、その声質が北欧サウンドにベストマッチです。

そんなこんなで、本作は大のお気に入りなのです。が、なぜかセールスは伸び悩み、Yngwieのディスコグラフィ中でも比較的地味なアルバムになっているようです…ちなみに、このアルバムで1曲だけ選ぶとしたら、ダントツで「Faultline」なんです。これまた地味だけど!めっちゃいい曲だから是非聴いてみてくださいね♪本当はこの曲を弾きたかったんですが、ギター重ねまくる必要があるので止めておきました(笑)

Motherless Child – Playing analysis and tab

さて,今回の曲。Yngwieの疾走曲の中でも、哀愁あふれる歌メロと、ドラマチックなキメで人気曲なんだとは思いますが、アルバム自体あんまり人気ないからか、LIVEでほとんど演奏されなかったからか、いまいち代表曲にはならないという切ない立ち位置。

イントロから始まるリフがいきなり高難易度で、ちょっとビビります笑(TAB譜1)。
なお,TAB譜は100%正確とは限りません。
TAB譜1(tuning:half step down) TAB譜をclick!
motherless_child1
オルタネイトピッキングで弾いていきますが、6弦開放はしっかりミュートして、4~5弦の和音を弾くときには残っていないように。これができているかいないかで、演奏のタイトさが全然違ってきます。このスピードだから超難しいですけどね。ちなみに私は、右手のブリッジミュートに加え、5弦を押さえるときにその指で6弦に触れるようにしています。

4小節目、2拍7連で難しそうですが、深く考えず初めの音(6弦12f)と最後の音(3弦9f)でタイミングを合わせればOK。1番括弧と2番括弧の下降フレーズは、よく聴くと音の詰め込み方が微妙に違います。スロー再生しないでも違いがわかるはず。確認してみてください。

次は悶絶もののキメ。Yngwie曲のキメの中でも、ドラマチックさはトップクラスでは?(TAB譜2)。
TAB譜2
motherless_child2
難しそうですが、両手とも完全にパターン化されています。スピードアップは比較的容易なので、是非チャレンジしてみてください。原曲と合わせて弾けるようになると、気持ちいいですよ!ただ、リズム走りやすいからそこだけ注意です。

使用機材とサウンドメイク

今回使用したギターは前回に続きJackson USA SL-1です(詳細はコチラ⇒http://musiclife.xxxx.jp/?p=32)。半音下げにセットアップしているのでこのギターをチョイス。Fenderのストラトを使うことも考えたんですが、それだと「いかにも」すぎるので、あえて避けました。アンプはいつものAxe-Fx ULTRAで,これまたいつものPlexiを基にしたサウンドです。が、今回はミドルのシングルで弾いています。ザクザクで不良っぽい音になって、なかなかお気に入りです。ソロではフロントに切り替え。

今回は、かつてないほど私のギターの音量を大きくして、ライン音だけではなく環境音も入れてみました(生音とかピックアップ切り替えの音も聴こえるでしょ?)音量がでかい分、ミスや荒々しさが目立ちますがいかがだったでしょうか。原曲知らない方は、私の音のせいでキラキラ感が失われているので、ぜひ原曲を聴いてみてくださいね。

ちなみに、曲エンディングのソロ、Mats Olaussonのキーボードだとずーっと思っていたんです。しかし、録り終わったあとに知ったのですが、どーやらYngwieのギターシンセのようですね!Yngwieがギターシンセ使ってたことがあるなんて、知らんかったよ…

次回は何の曲を取り上げるか少し迷っていますが、少しピロピロは抑える予定です。ただ、このアルバムからもう1曲演奏予定なので、お楽しみに!

Twitterはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください