Crying In The Rain / Whitesnake~ TAB付き解説


今回は、Whitesnakeの『Whitesnake』(1987年) から、「Crying In The Rain」の演奏をお届けします(アルバムは「1987」「白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス」とも呼ばれます)。

Whitesnakeについて

Deep Purpleの3代目Vo.であるDavid Coverdaleが、Deep Purple脱退後に立ち上げたバンドです。音楽性はブルースロックをベースにしながらも、メンバーは入れ替わりが激しいため、その時々でカラーがそれなりに変わっています。

特に『Whitesnake』(1987年)では、音の壁を作り出しているようなド派手なサウンドとなり、時代性もマッチしてアメリカだけでも現在1,000万枚以上売る大ヒット、ロングラン作品となり、彼らの代表作になりました。このアルバム制作時のメンバーは以下の通りです。

  • David Coverdale – Vo.
  • John Sykes- Gt.
  • Neil Murray – Ba.
  • Aynsley Dunbar – Dr.

Adrian Vandenbergが「Here I Go Again」のソロのみで参加していることは有名ですね。

このアルバム発表時にはJohn Sykes含むメンバーが脱退(というか解雇)されており、次作『Slip of the Tongue』(1989年)ではギターにSteve Vaiが参加、7弦も使用しソロでは彼らしいカラーを見せてくれています(怪我によりAdrian Vandenbergはレコーディング不参加、ツアーは参加)。

Crying In The Rain – Playing analysis and tab

アメリカ盤のアルバムオープニングを飾るこの曲は、ミッドスローテンポのヘヴィな曲。John Sykesによるマシンガンピッキングが決まっているド派手なソロはかっこいいの一言です。というわけで、早速ソロを見ていきましょう!

いつも通り、私が耳コピしたTAB譜ですので信じる、信じないはお任せします(笑)ただ、この曲、ギターソロにかなり深く空間系のエフェクトがかけられており、非常に聞き取りにくくなっております…

TAB譜1(tuning: whole step down)
TAB譜をclick!(TAB譜は100%正確とは限りません)

CD Time:2:56~

ギターソロの入りの部分です。ここ、結構議論の分かれるところで、私はこう聞こえるのですが、このように弾いている人見たことないんですよね…しかもこれめちゃくちゃ難しいです…もしこの弾き方が正解だとすると、この曲の最難関パートといってもいいでしょう。

人差し指と薬指の二本で高速に畳みかけるのですが、薬指のジョイントが出てくるため厄介です。結構持久力も要求されるので、テクニックに自信のある人でもそれなりに苦労するのではないでしょうか?

TAB譜2

CD Time:3:08~

普通はトリルでレガートに弾くようなフレーズですが、フルピッキングで弾き切る漢らしいフレーズ。意外と左右の手を連動させるのが難しいと思います。

付点4分音符の一拍ごとを意識して、とにかく9連の感覚を叩き込みましょう。その際、一拍ごとにオルタネイトピッキングのアップとダウンが入れ替わるので、そこも注意が必要です。

TAB譜2の2小節目からは2弦に移動していますが、次のTAB譜3と合わせて全部1弦で弾いてしまうのもありだと思います。

TAB譜3

CD Time:3:13~

TAB譜2に続くパート。こちらも基本は同じですが、左右の手をしっかり連動させタイミングを合わせることを心掛けたいところです。9連やスピードに気を取られて、左右のタイミングが合わずぐちゃぐちゃ弾きにならないように。一拍ごとのオルタネイトピッキング頭の入れ替わりを意識できるように、TAB譜にピッキングを記載しています。

なお、これは私の持論なんですが、こーゆー漢らしいフレーズは、無駄のないピッキングで超粒立ちのそろったピッキングで綺麗に弾くのも違う気がするんですよね。左右の手のタイミングがばっちり合っている前提で、荒々しさが共存しているのがベストだと感じます。

でも、それって自分はでなかなかできなくって…あれ、どーやればいいんでしょうかね?ギターサウンドの問題ではなく、ピッキングなんだろうなーとは思っています。

例えばDoug Aldrichがこの曲を弾いている映像を見ると、意味わからないくらいピッキングが大振りなんです。

ほかに、Zakk Wyldeも漢を感じさせる荒々しさがありますが(もちろんいい意味ですよ)、高速ソロのときでもピッキングが異常に大振りなんですよね。

しっかり不要弦をミュートして、大振りでスピード感あるピッキングであのサウンドが得られるのだろうと予想はしているのですが、ちょっと自分は真似できないです。皆さんはぜひ荒々しさと正確性の両立を目指してみては!?

使用機材とサウンドメイク

今回使用したギターは、Gibson Custom Shop 1974 Les Paul Customです。リンク先の記事にも書いているように、ピックアップをSuhr Aldrichに、フレットはJescar #55090 Evolutionに交換しています。

アンプはAtomic AMPLIFIREを使用(詳細はこちら)。

Atomicのアンプタイプですが、今回はFreedman HBE、キャビネットはRedwirezのMARSHALL 1960Aを読み込ませています。アンプブロックの前にはCLEAN BOOSTをかましています(ほぼいつも通り!)。

この曲は大学生のころLiveで演奏したことがあるので、そーゆー意味では取り組みやすかったです(弾くのは大変でしたが)。

ちなみに昨年秋くらいから、ギターに対するモチベーションが下降気味です(笑)この曲をきっかけに少しずつまたギターに取り組んでいけたらいいなーと思っています。

それでは今回はこのへんで。

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