Groove or Die / Andy Timmons ~ TAB付き解説



(この投稿は,数年前に某SNSサイトで投稿した内容を加筆・編集したものです。動画は新録。)

早いもので今年もあとわずかですね。
本日は,今年のピロピロ弾き納め,Andy Timmonsの「Groove or Die」from「That Was Then, This Is Now」(2002)の演奏を。

なおこの曲はもともと「ear X-tacy 2」(1997)収録の曲ですが,私は2002年のベスト盤に収録されているバージョンを弾いています。

Andy Timmonsについて

さて,Andy Timmonsですが…知る人ぞ知る!的なギタリスト…と言えばいいんでしょーか??何だかんだでギター雑誌での露出はある(あった?)ので,そこそこ認知度はあると思うのですが。作品を発表するペースが異常に遅いので、やっぱりそーゆー意味ではあまり聴かれていない…のかな??

やっぱロックギタリストとしての方が有名だと思うんですが,近年はドラムのSimon Phillipsのバンドに参加しているのでフュージョン系のファンにも知られているようですね。

個人的な印象ですが,彼のプレイスタイルはトラディショナルです。決して前衛的な印象は受けず,かなりオーソドックスなスタイル。凄く伝統とゆーか,そーゆーのを大切にしている感じを受けます。 が,それをこなすテクニックはずば抜けていますね。伝統的スタイルを現代的テクニックでこなす,そんなギタリストです。 スライドやチョーキングでフレーズに表情を付けるのも彼の十八番ですね。

Groove or Die – Playing analysis and tab

さて,今回の曲。本人は「ファンからイングヴェイみたいな曲を演ってほしいと言われて作った」と語ったそうですが… 個人的に言わせてもらえばフレーズも曲のコード進行も全然イングヴェイっぽくないと思っていて(笑)イングヴェイのイメージをAndy Timmonsのフィルターを通して演るとこうなる,って感じなんでしょうね。

のっけから特大スウィープでかましてくれますが,そのスウィープ自体はフィンガリングや道筋がしっかり考えられて整理されています(TAB譜1)。
なお,TAB譜は100%正確とは限りません。
TAB譜1(tuning:half step down) TAB譜をclick!
groove1
スウィープ中,スライドでのポジション移動をスムーズに。

次はTAB譜1の少し後に出てくるフレーズ(TAB譜2)。
TAB譜2
groove2_

そして繰り返し後,TAB譜1の8小節目に出てくる高難易度上昇フレーズ(TAB譜3)。確実なオルタネイトピッキングを心掛けるようにしましょう。やはりゆっくり始めて,徐々にスピードアップする練習方法が確実です。
TAB譜3
groove3_
素早く左手ポジションを移動していく必要がありますが,スライド音が入らないように!

そしてソロパートからは,ペンタトニックで応用のきくフレーズをピックアップ(TAB譜4)。
TAB譜4
groove4
あまりハンマリングやプリングが多すぎるとスムーズに流れ過ぎてこの迫力は出てきません。適度にピッキングを挟み,フルピッキングの迫力とレガートのスムーズさのバランスが取れたニュアンスで弾けるようにするとよりベター。TAB譜4には参考までに私のピッキングパターンを入れておきましたが,是非自分なりのパターンを考えてみてください。

TAB譜4のフレーズの組み立て方ですが,以前にペンタトニックの5つのポジションを紹介しましたので,もう皆さんばっちりだと思います。
ポジション1
ポジション5
ポジション4
TAB譜4の1小節目はposition1(2弦13fの経過音あり),2小節目の2拍目まではposition5,それ以降はposition4となっています。上手い具合にポジションチェンジを行っていますね。フレーズの組み立て方の参考になるのではないでしょうか。

この曲のスピードは確かに侮れないのですが,繰り返しパターンも多いので,上記TAB譜1~4までマスターすれば実は曲の半分以上は弾けているんですよ。頑張って取り組んでみてください!

あと,Andy Timmons本人がこの曲を演奏した映像も見たんですけど所々音遣い,指遣い,ポジションが「??」でした。今回の演奏に際しては彼のマネはせず,自分で拾った音遣い,自分なりの指遣い,ポジションで弾き切っちゃいました。ちなみにその映像では,ご本人もCDに比べると良い意味で少しラフな演奏でそれがかえってロックっぽさを醸し出していたし,ワタクシの演奏の粗い部分もそーゆー風に見てくれたら,と思います(逃げた笑)
音に関しては頑張って拾っていきましたが,いかんせんこの速さなので…大体合ってるとは思いますけどね。

使用機材とサウンドメイク

今回使用したギターは前回に続きJackson USA SL-1です(詳細はコチラ⇒http://musiclife.xxxx.jp/?p=32)。半音下げにセットアップしているのでこのギターをチョイス。アンプはいつものAxe-Fx ULTRAで,これまたいつものPlexiを基にしたサウンドです。ソロの最初の方だけフロントのシングル,それ以外はリアハムで弾いています。

動画を見返すといつも通り細かいミスはあるのですが,今回はカメラ位置を少しミスって,右手が少し見切れているのが残念…次からは気を付けますね。

それでは良いお年を♪

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