Vigier Excalibur Supra 7 strings VE7-CVS1 ~ レビュー


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先日の演奏動画でも使用した7弦ギターです。

Vigier Excalibur Supra 7 strings(VE7-CVS1)です。フランスのメーカーですね。日本ではあまりメジャーではないかもしれません。使用アーティストでぱっと浮かぶのは、Shawn LaneとかGuns N’ Rosesで活躍中(調べてみたら2014年に脱退していた)のRon Thalあたりかなぁ。

スペックは以下の通り。

Neck
Type: Bolt-on featuring the 10/90 System (10% carbon, 90% wood)
Wood: Maple naturally dried for 3 years
Type of nut: Teflon nut + hardened zero fret technology

Fingerboard
Wood: Rosewood
Radius: 300mm / 11.81″
Type of frets: Medium
Number of frets: 24 + zero fret
Scale length: 650mm / 25.6″

Body
Wood:Two center-joined pieces of solid, naturally aged alder.
Finish: Varnish dries for 5 weeks minimum

Accessories
Type of machine heads:Over sized locking machine heads
Type of bridge: non locking pivoting on needles bearings
End pin: Brass casing that inserts deep into the body and locks the strap button in place.
Finish: Chrome

Electronic
Pickup model: DiMarzio Blaze/Blaze/Blaze
Switch: 5 positions
Controls: Volume,Tone
Options: Matching headstock
Made in: France

本個体は重量3.8kg台と、比較的軽量。ボディはストラトと比べてもやや大きめなんですけどね。ボディ厚はほんの少し薄い。取り回しは悪くないです。

そもそも、コレは私にとって初めての7弦ギター。探すときの条件は以下のようなものでした。
●重さは4kg切る
●アーム付、ただしフロイドNG
●スケールは25.5(本機は珍しい25.6インチですが、まぁ誤差の範囲みたいなもんで問題なし!)
●できたらステンレスフレット

コレだけ。しかし、これがかなり厳しい。特に2つ目の「アーム付、ただしフロイドNG」でかなり選択肢が絞られてしまいます。もうぶっちゃけ「MUSICMANのペトルーシモデルしかねぇな…」と思っていました。そんなとき、偶然これを発見したのです。ラッキーだったなーと思います。

ネックはキレイにフレイムが出ています。
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ネックと言えば、Vigierのギター、ベースに共通するthe 10/90 Systemという特徴があります。以下、代理店の神田商会さんからの転載です。

“ネックの質量の約90%がメイプル、そして10%が硬質でありながら柔軟性に富んだカーボンを使用しています。メイプル材でカーボンを挟み込んだこの10/90ネック・システムは、温度や湿度などの変化にとても優れた耐久性を誇ります。まさにライブ・ステージは、温度や湿度が特に変化する環境だということを理解してください。さらに、ヴィジェは、伝統的なトラスロッド・システムが最良だとは考えていません。トラスロッドはネック材の中に穴を開けることで、木材の強度を無くし耐久性を下げてしまうデメリットを生み出します。10/90ネック・システムは、ソリッドな構造でネック自体の密度を失わせることなく、強度と優れたサスティーンを併せ持ち、さらにはチューニングの安定性にも貢献します。トラスロッドが無いことに不安を抱くプレイヤーもいるかもしれませんが、ヴィジェは20年以上も前からこのシステムを採用し、数多くのプレイヤーから賞賛を得ています。”

“ネック材には伝統的なヨーロピアン・メイプルを採用しています。優れた強度と美しさを合わせ持ったヴィジェのメイプルは、ヨーロッパの森林で伐採され、長期間自然乾燥されます(注:3年間のようです)。また、木材の癖や捻じれがなくなるよう湿度などの管理は、厳しくコントロールされています。”

私も、トラスロッドがないというのは購入前の懸念材料でした。まだ購入後1年ほどですが、今のところネックは全く動いていませんし、チューニングの安定性もずば抜けています。弾こうと手を伸ばし、チューニングしてもほっとんど狂っていないんですよね。雨が降ったりして湿度の変動が大きいと、たいていのギターは多少なりともチューニングがずれているのにもかかわらず、です。

そーいえば、YOUTUBEに、とあるユーザーがVigierのネックを冷凍庫とかサウナに入れるという実験をしているものがありましてね(笑)全く問題なかったということからも、その剛性の高さは窺い知ることができます。

他にもFlexretainer™、Zero fretなどの特徴があります。驚くべきは、トレモロを含む各種パーツも自社生産しているという所です。そのコダワリには頭が下がります。

ネックのメイプル、指板のローズウッドも色、質感が素晴らしい。ここは店頭で見かけたら、実物でぜひ確認してみてください。決して大きなメーカーではないのかもしれませんが、だからこそできるコダワリなのかもしれません。

素晴らしいクオリティを持ったギターですので、日本でももっと認知されていいのに、と思っています。

弦高は12f上で7弦は1.6mm,1弦は1.2mmくらいかな。テクニカルなこともしたいので、やや低めのセットアップです。今のところ、ダダリオの0.09~0.54を張っていますが、もう1つ上のゲージにすることも考えています。色々試してみようっと♪

このギターを使った演奏はコチラ!⇒
Alive / CIRCUS MAXIMUS
http://musiclife.xxxx.jp/?p=1318

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