GIBSON CUSTOM SHOP 1957 LES PAUL STANDARD GOLD Top Murphy Aged
先日のLIVEで使用したレスポール,Gibson Custom Shop Japan Exclusive 1957 Les Paul Standard Gold Top Tom Murphy Agedです。
スペックは以下の通り。
body : Hand Selected Maple / Light Weight Hand Selected Mahogany
Neck : Mahogny
Fretboard : Solid Indian Rosewood
Pickup : E-Bucker
Weight : 3.78kg
限定の企画商品ということで少数しか出回っていなかったものですが,運良く同じモデルのシリアル違いを4本弾くことができました(取り寄せもしてもらって、3本は同一店舗での試奏)。その中でサウンド,見た目,重さなどまさに自分好みのものを選ぶことができました。選ぶのに1週間かかりましたよ…
なお,試奏に使用したアンプはFenderのDeluxe Reverb。Marshallでの歪みも念のためチェックしましたが。この1本はその4本の中でも,下記のような条件にもっとも近いものを選んでいます。
・サウンドは低音域よりも,高音域の抜け重視
・クリーントーンが綺麗
・個体重量は3.7~3.9kg程度
・指板の色はできるだけ黒く,カサカサしていない
・ボディバックのマホガニーの木目が良い
びっくりしたのが,同じモデルでも個体差なのかサウンドの違いがかなり大きいこと。これは私もはじめての経験でとてもびっくりしたと同時に,勉強になりました。まぁ,ユーザーとしては同一モデルで出音にあまり差があるのは困りものですが,「木」を材料としている以上,ある程度は仕方ないことなのかもしれません。やっぱ楽器はできるだけ試奏した上で買わないと,と思った出来事でした。どれが良い,悪いというより,完全に好みの世界だと思いますが。
実はコレともう1本で悩んでいたのですが,悩んでるうちにそっちが売れてしまい,自動的にコレになりました(笑)サウンドは近い個体同士だったので全然よかったんですけどね。先に売れた方がレリック具合はハードだった,という見た目の違いくらいかな。
ちなみに2015年のTrue Historicの57ゴールドトップや59も,サウンドの確認のため試奏しました(店員さんに感謝っ!)ピックアップの違いもあるのですが,私が弾いた59はいわゆる「THE レスポール」サウンド。ずっしりくる中低音が印象的。でも,True Historic,お高いですよね…
先程も述べた通り,本機はレスポールとしては軽やかでややトレブリー目のサウンドの個体です。重めのサウンドの個体は,ギター1本では確かに気持ち良いのですが,本機の方がバンドサウンドでは抜けてくるかなと感じて選びました。これは完全に私の好みで,このサウンドを好まない方もいるかもしれません。また,Tom Murphyによるエイジド加工の具合も個体によって随分違います。指版の色にこだわったのも,サウンド云々ではなく,単なる見た目の印象です。指板が黒い方が,見た目全体が「締まる」感じがするので。
↓みたいな感じで,ウェザーチェックが再現されていたり,ボディバックなどもキズだらけです。当初はレリックに価値を見いだせなかったんですが,持ってみると本当にイイ!ぶつけて傷ついても気にならないから!私みたいに神経質な方には特におすすめ(笑)
恐らく皆さん気になるマホバック。柾目の個体で、リボン杢も良く出ています。写真が下手っぴなので、やや異なる明るさで。
Thom Fowle氏によるハンドセレクト材のおかげで,ソリッドボディにも関わらず重量は3.8kgを切っており,手持ちのJacksonやSuhrとほぼ同じ重量。これはすごく助かります。単に疲れにくいので(笑)実は,レスポールのゴールドトップは随分昔(10年くらい?)から憧れだったんです。でも当時探したときは,どれも4kg半ば。試奏しても弾きにくいし,「こりゃ自分に縁はないな~」と思っていたのですが,今こうして手にしている。不思議なものだ(笑)
ちなみに,自分の中でゴールドトップと言えば圧倒的にROBBEN FORD。クリーンで軽やかなサウンド重視というのは,彼のサウンドを目指しているから(←単純)。他にはDoug AldrichやB’zのTAKさんあたりかな。皆,とても絵になるんですよね~。そりゃ憧れるわ。
話は戻って,ピックアップはGibsonハムバッカーのラインアップ中,かなり出力が控えめのE-Bucker。そのおかげか,前述の通りクリーンやクランチがおいしいです。深く歪ませてもどこかに軽やかさが残る感じ(レスポールにしては,ね)。
セッティングはいつものD’Addarioの0.095~044,ではなく0.10~0.46。弦高はGibson推奨の範囲内にしています(12f上で6弦は2mm,1弦は1.5mm)。そりゃJacksonと比べちゃうと弾きにくいですが,このギターではそれほどテクニカルな事をする予定はありませんので問題ありません。
正直,Gibsonのギターのあまり良くないウワサは,十数年前からたびたび耳に入ってきましたが,なんだなんだ!すごくいいじゃないか!←前述の通り,良くも悪くもかなり個体差はある模様。当たり前ですが,買う前にはできるだけ複数本弾いてみるがベター。ちなみにFenderはここまで個体差は大きくない印象(あくまで個人的な感想ですので悪しからず)。
かなりお気に入りの1本なので,これからガンガン使っていきます!
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