Fear The Unknown / Michael Romeo~ TAB付き解説
今回は、MICHAEL ROMEOの「WAR OF THE WORLDS //Pt.1」(2018年) から、「Fear The Unknown」の演奏をお届けします。
MICHAEL ROMEOについて
ご存じ、Symphony Xのギタリスト。Symphony X結成当初は、当時の音楽情勢からアメリカのバンドとは思われなかったそうですね。初期はもっぱら日本で人気だったそうですが、キャリアを重ねるにつれ、この筋では世界的に人気を獲得するようになりました。
いわゆるネオクラ系プログレッシブメタルのような音楽性で、ギタープレイ的にはYngwie Malmsteen、音楽的にはDream Theaterとよく比較されるそうです。個人的には、確かにYngwieの香りはしつつも独自のカラーは出していると思いますし、Dream Theaterよりもストレートで、映画音楽の要素も強いと感じています。
Symphony Xのアルバムは2nd「The Damnation Game」~7th「Paradise Lost」を聞きましたが、圧倒的に5thの「V: The New Mythology Suite」が好きですね。めちゃくちゃ聞きまくりまして、HR/HM系で好きなアルバムトップ5には入るくらいです。
彼らはアルバムの制作ペースが遅いことで有名ですが、そんな中、2018年にMICHAEL ROMEOのソロ作「WAR OF THE WORLDS //Pt.1」が発表され、これが結構お気に入りでした。上記に記載した、映画音楽の影響が顕著です。今作のメンバーは以下の通りです。
- Rick Castellano – Vo.
- Michael Romeo – Gt. Key. Orchestration
- John DeServio – Ba.
- John Macaluso – Dr.
正直、このソロアルバムの音楽性を考えると、Symphony X名義で出せば良かったのでは・・・?と思わなくもないですが笑、まぁいろいろあるのでしょう。
Fear The Unknown – Playing analysis and tab
この曲は「INTRODUCTION」から続く実質1曲目で、かなりストレートにゴリ押しする曲です(笑)チューニング1音下げも相まって、実にヘヴィですね。
TAB譜1(tuning: whole step down)
TAB譜をclick!(TAB譜は100%正確とは限りません)
ボーカルのバッキングワークです。特に言うことないです(笑)ごり押ししましょう!このあとに、これをそのまま1弦低音弦に移したパターンを弾いています。
TAB譜2
ギターソロの出だしですね。Aハーモニックマイナースケール(正確にはEハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ)を、4~2弦で9、10、12フレットに統一してフィンガリングを簡素化しているもので、このブログでも良く出てきているポジションです。
3小節目は若干スケールアウトした音も出てきているようです。音程よりもフィンガリングを優先したフレーズですね。
TAB譜3
シンプルではありますが、このスピードだとなかなかに厄介です。この曲のBPMはだいたい150なので、普段の練習でスケールライクなシーケンスフレーズを徐々にスピードアップさせ、この程度のテンポで弾けるようにしていきましょう。とにかく普段のトレーニングがものを言います。
TAB譜4
この曲のソロ中、最も取り組みやすく、かつかっこいい部分ですね(と言いながら、自分の演奏動画では少し雑に弾いてしまった・・・)。
解放弦を絡めながらのフレーズは、ノイズに注意です。最後の6連は超シンプルなパターンですね。TAB譜3で書いたように、このようなフレーズを日々の練習にルーティンに取り入れ、テンポアップを図るとピッキングが速く正確になっていきます。
使用機材とサウンドメイク
今回使用したギターは、Jackson USA SL-1です。普段は半音下げにセットアップしていますが、今回初めて1音下げに。弦はダダリオの0.10~0.46。もう少し太い弦を使おうとしたのですが、買い忘れていました笑。でもMICHAEL ROMEOもこのゲージを使っているらしいので、結果オーライ!
アンプはAtomic AMPLIFIREを使用(詳細はこちら)。アンプタイプは今回もFreedman BE、キャビネットはRedwirezのMARSHALL 1960Aを読み込ませています。アンプブロックの前にはCLEAN BOOSTをかましています(いつも通り!)。
それでは今回はこのへんで。
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